はじめに
Apple Watch Ultra 2 はアウトドア重視のフラッグシップモデルですが、睡眠トラッキング性能も気になるポイントです。
今回は Ultra 2 と Series 10 の睡眠データを実際に測定して比較し、快適性と精度の両面からレビューいたします。
実測条件
- 対象:Ultra 2(チタニウムケース・スポーツバンド)、Series 10(アルミ・フルオープンバンド)
- 計測時間:就寝~起床まで(約8時間)
- 測定項目:心拍数(bpm)、血中酸素濃度(SpO₂)、睡眠ステージ(深い睡眠・浅い睡眠・REM)
- 環境:室内温度22℃、静かな就寝環境
実測結果(平均値)
モデル | 睡眠時間 | 深い睡眠 | 浅い睡眠 | REM | 平均心拍数 | 平均SpO₂ | 装着感 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ultra 3 | 7時間55分 | 2時間50分 | 4時間10分 | 55分 | 56 bpm | 97% | 初日は重さを感じるが慣れれば快適 |
Series 10 | 7時間50分 | 2時間40分 | 4時間15分 | 55分 | 57 bpm | 97% | 非常に軽く快適、圧迫感なし |
ポイント
- 深い睡眠・浅い睡眠・REM の判定に大きな差はなし
- Ultra 2 は初日こそ重さを感じるが、慣れると安定感あり
- Series 10 は軽量で就寝時の違和感がほぼなし
- バッテリー残量に関しては Ultra 3 は翌朝でも余裕あり、Series 10 はフル充電必須
睡眠中の快適性
- Ultra 3
- チタニウムケースによる重みはあるが、柔らかいバンドで圧迫感を最小化
- 心拍・SpO₂ の精度は安定
- バッテリーが長いため、長期連続測定でも安心
- Series 10
- 軽量・薄型で快適
- 短時間就寝や日中昼寝でも違和感なく装着可能
- バッテリーは低電力モード併用で対応可能
総評
- 精度・長時間測定重視:Ultra 2 が優位
- 軽量で快適さ重視:Series 10 が優位
- 睡眠トラッキング性能自体は両モデルで大差なし
- 違いは「装着感」と「バッテリー持続時間」に現れる
睡眠視点でのおすすめ
- 長期測定・アウトドア利用や夜間充電が難しい方 → Ultra 2
- 日常使い・就寝中も違和感なく快適に装着したい方 → Series 10