目次
はじめに
本日、金相場がついに市場最高値を更新しました。
「こんなに高いと今から始めても遅いのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし、実は最高値更新こそ金の本質を理解するチャンスです。株や不動産とは違う「金」という資産の特性を知ることで、積立投資が持つ“保険的役割”が見えてきます。
1. 歴史が示す「最高値から始めても守られる資産」
金はこれまで何度も「最高値」を更新してきました。
- 1980年:イラン革命・原油ショックで最高値更新
一度は大きく下落しましたが、インフレやドル安局面では再び価値を取り戻しました。 - 2011年:リーマンショック後の金融緩和で最高値更新
世界が不安定な中で、金は「逃避資産」として選ばれ、数年間にわたり高値圏を維持しました。 - 2020年:コロナ禍で過去最高値を更新
株式市場が乱高下する中、金は長期保有者に安定した安心感を与えました。
👉 ポイントは、「最高値から入っても、長期積立なら守りの効果を発揮する」ことです。
2. 株式や不動産と逆に動く「逆相関性」の武器
株式市場が好調なとき、投資家はリスク資産に流れますが、不安定なときは金に資金が流れ込みます。
- 株式が急落するとき → 金価格は上昇しやすい
- ドル安が進むとき → 金価格は高まりやすい
つまり、金は資産全体の“クッション”として機能します。
👉 「株も債券も持っているけど、下落時に資産が一斉に減るのは怖い」という人にとって、金積立はリスク分散の決定打となります。
3. 金は「資産」か? それとも「通貨」か?
金は単なるコモディティ(商品)ではありません。歴史的には「世界共通の通貨」として扱われてきました。
- ドルや円が信用を失う局面でも、金は価値を保ち続ける
- 紙幣は国が発行する約束手形、金は誰もが認める実物資産
👉 つまり金は「国家や通貨を超えた保険」とも言えます。
積立投資を通じて少しずつ“通貨リスクヘッジ”をすることは、将来の安心につながります。
4. 最高値更新時に積立を始めるべき3つの理由
- 価格変動を平準化できる
→ ドルコスト平均法により高値でも安値でも買い続け、平均購入価格をならすことができます。 - 歴史的に高値を更新し続ける資産
→ 金は一度のピークで終わるのではなく、長期的にインフレとともに価値を伸ばしてきました。 - “資産の保険”として唯一無二の役割
→ 株や不動産と異なり、世界中で通用する実物資産としての信頼が揺るぎません。
まとめ
「最高値だから危ない」と考えるのは株式や不動産投資の発想です。
金は“保険”であり、積立こそが本来の活用法。
- 歴史的に最高値からの積立でも資産を守れた
- 株や通貨の下落時に逆に力を発揮する
- 国境を超えて通用する“真の通貨”である
だからこそ、金相場が最高値を更新した今、「金積立」を保険として持つことは合理的なのです。