FP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得を考え始めたきっかけは、単なる資格取得ではなく、将来の資産形成や家計管理、ライフプラン設計に役立つ実践的な知識を身につけたいという思いからでした。しかし、学習方法を検討する段階で最初に直面したのは、「独学で挑戦するか、それとも通信講座を利用するか」という悩みです。
今回は、私が実際に調べた独学と通信講座のメリット・デメリット、AFP(二級相当)からCFP(一級相当)までの上級資格へのステップ、そして最終的に通信講座を選ぶに至った理由を細かくまとめました。
目次
FP資格の体系:AFPとCFPの違い
FP資格は階層が明確で、取得の目的によって学ぶ範囲も変わります。理解しておくと学習計画が立てやすくなります。
AFP(日本FP協会認定:二級相当)
- 目的:個人のライフプラン設計や家計管理の支援
- 学習範囲:保険、年金、税金、資産運用、住宅ローン、相続などの基礎知識
- 難易度:中級レベル。独学でも十分対応可能
- 特徴:実務経験がなくても受験可能、比較的短期間で取得可能
CFP(日本FP協会認定:一級相当)
- 目的:上級プランニング能力を身につけ、専門家としての提案力を強化
- 学習範囲:AFPの知識に加え、不動産活用・相続対策・事業承継・投資戦略など応用力が問われる
- 難易度:高い。AFP取得と一定の実務経験が必要
- 特徴:独学だと試験範囲が広く、体系的に学ぶには通信講座が有利
独学での学習:メリットとデメリット
メリット
- コストが安い
テキストや過去問だけで学べるため、初期費用は数千円~数万円程度で済む。 - 自由度が高い
自分のスケジュールに合わせて学習順序や深さを調整できる。 - 自己管理能力が鍛えられる
学習計画を自分で立て、進捗管理を行う経験は社会人スキルにも活かせる。
デメリット
- 情報の網羅性に限界
CFPまで視野に入れる場合、独学だけでは試験範囲や法改正情報をすべてカバーしきれない可能性がある。 - 効率的な学習が難しい
学習範囲が広いため、どの分野から優先的に取り組むべきか判断に迷うことがある。 - モチベーションの維持が課題
独学は進捗を可視化しにくく、途中で挫折しやすい。
通信講座での学習:メリットとデメリット
私が注目した通信講座は、フォーサイト、スタディング、ユーキャンなど。いずれもAFPからCFPまでのカリキュラムが整っています。
メリット
- 体系的なカリキュラム
- 3級相当 → AFP → CFPのステップアップ学習がスムーズ
- 法改正や最新情報にも対応
- 効率的な試験対策
- 過去問演習や模擬試験がセットになっており、試験傾向を把握しやすい
- CFPでは実務応用問題も多いため、通信講座のケーススタディが役立つ
- 添削や質問対応
- 学習中の疑問点を講師に質問可能
- 自己流で誤解した知識を修正できる
- 学習管理ツールでモチベーション維持
- 学習進捗が可視化される
- 目標達成までの道筋が明確になり、挫折しにくい
デメリット
- 費用が独学より高め(数万円~十数万円)
- 自分のペースに柔軟すぎると進捗管理が甘くなる可能性
学習ステップの具体例(AFP→CFP)
ステップ | 内容 | 学習時間の目安 | 学習方法 |
---|---|---|---|
AFP基礎 | 保険・年金・税金・資産運用の基礎 | 2~3か月 | 通信講座テキスト+動画講義+過去問演習 |
AFP応用 | 実務に直結するライフプランニング演習 | 1~2か月 | ケーススタディ、添削問題 |
CFP学習 | 不動産・相続・事業承継・投資戦略 | 3~6か月 | 通信講座の模擬試験・過去問+添削 |
CFP実務 | 実務経験・実践力向上 | 実務経験必須 | 会社や顧客へのプラン提案など |
費用感の比較(目安)
- 独学:テキスト・問題集代のみで1~3万円程度
- 通信講座:AFP取得~CFP取得まで通しで約5~15万円(講座により異なる)
※費用は高く見えますが、学習効率や合格率を考えると投資価値は十分
私が通信講座を選ぼうと思った理由
- AFP→CFPまでシームレスに学べる
- 添削・質問サポートで理解度を確認できる
- 試験対策が効率的
- モチベーションを維持しやすい学習管理ツールがある
独学も魅力的ですが、私のように上級資格(CFP)まで取得したい場合、通信講座を活用する方が最短距離で効率的に学べると感じました。
まとめ
FP資格を目指す際の学習方法は人それぞれですが、私の結論は以下の通りです。
- AFPは二級相当、CFPは一級相当
- 独学は低コストで自由度が高いが、CFPまで視野に入れると情報網羅性・効率面で不利
- 通信講座は費用がかかるが、体系的な学習と効率的な試験対策が可能
- 上級資格を目指すなら、通信講座で学ぶ方が安心かつ効率的
FP資格取得は、資産形成や家計管理、ライフプラン設計に直結する実践的スキルを身につける絶好のチャンスです。AFPだけで終わらず、CFPまで視野に入れることで、より専門的かつ実務的な知識を体系的に身につけることができます。
私はこれから通信講座を活用し、AFP取得後はCFPを目指す学習計画を進める予定です。皆さんも、自分の目標に合わせて最適な学習方法を選ぶことをおすすめします。