おはようございます🌟
占星術入門ブログもいよいよ第4回となりました。これまで星座・天体と基礎を積み上げてきましたが、今日はホロスコープをより立体的に読むうえで欠かせない「アスペクト(天体同士の角度)」を取り上げます。
「アスペクト」を理解すると、単なる「太陽が牡羊座」という情報に深みが生まれ、
「どう行動するか」「どんな葛藤を抱えるか」「どんな強みが自然に発揮されるか」まで読み解けるようになります。
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1. アスペクトとは?
アスペクト(Aspect)とは、ホロスコープ上で**天体と天体が結ぶ角度**のことです。
占星術において天体は、それぞれ「性格・感情・行動・思考・価値観」を象徴します。
そのため「どの天体とどの天体が、どんな関係にあるか」が性格や運命の表れ方に強く影響するのです。
たとえるなら、天体は「登場人物」、アスペクトは「人間関係」。
仲良く協力する関係もあれば、意見がぶつかる関係もあります。
そのダイナミクスを読むことが、占星術の醍醐味の一つです。
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2. アスペクトの出し方(角度の計算方法)
1. まず、自分のホロスコープで各天体の「度数」を確認します。
例:太陽=牡羊座15°、月=蠍座18°
2. 黄道十二宮は360°の円なので、牡羊座0°をスタートとして度数に換算します。
– 牡羊座0°=0°
– 牡牛座0°=30°
– 双子座0°=60°
– …
– 魚座0°=330°
例:牡羊座15°=15°、蠍座18°=210°+18°=228°
3. 2つの天体の度数差を計算します。
|228°-15°|=213°
4. 360°から引いた「短い方の差」を採用します。
360°-213°=147°
→ この場合は150°に近いので「インコンジャンクト(マイナーアスペクト)」となります。
この手順を使えば、ソフトに頼らず手計算でもアスペクトを見つけられます。
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3. メジャーアスペクト(基本5種類)
| 角度 | 名称 | キーワード | 特徴 |
|——|——|————-|——|
| 0° | コンジャンクション(合) | 融合・集中 | 性質が重なり合い、強く表れる。ポジティブにもネガティブにも強調。 |
| 60° | セクスタイル(調和) | 協力・チャンス | 自然に協力し合える関係。潜在的な才能や可能性を開く。 |
| 90° | スクエア(葛藤) | 衝突・課題 | ぶつかり合い、緊張を生む。乗り越えることで大きな成長に。 |
| 120° | トライン(調和) | 流れ・恵まれた資質 | スムーズに力を発揮できる。努力しなくても自然にできるが、甘えになりやすい。 |
| 180° | オポジション(対立) | バランス・相克 | 真逆の性質が向かい合う。緊張が強いが、統合できれば大きな力に。 |
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4. マイナーアスペクト(発展的要素)
– 30° セミセクスタイル:小さな気づき、調整の必要性
– 45° セミスクエア:軽いストレスや摩擦
– 72° クインタイル:独自の才能、創造性
– 150° インコンジャンクト(クインカンクス):ずれや違和感、調整を求められる配置
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5. オーブ(許容度)
アスペクトはぴったりの角度でなくても「誤差の範囲=オーブ」で成立します。
– コンジャンクション:±8~10°
– トライン / オポジション:±6~8°
– スクエア:±6°前後
– セクスタイル:±4~6°
例:太陽15°と火星20°(角度差95°) → スクエア成立(誤差5°)。
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6. サンプルチャートで見るアスペクト(1990/4/1 12:00 東京)
– 太陽(牡羊座11°)×火星(蟹座15°)=スクエア → 衝動的だが突破力に変えられる
– 月(蠍座20°)×金星(双子座18°)=オポジション → 感情と楽しみ方の葛藤
– 水星(牡牛座5°)×木星(蟹座7°)=セクスタイル → 思考と学びの調和、教育分野に恵まれる
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7. 書き手の感想
アスペクトを自分で計算できるようになると、「あ、この緊張感はスクエアだったのか!」と納得する瞬間が増えます。
星座や天体の意味に「角度=人間関係」を加えることで、ホロスコープ全体が生き生きと物語を語り始めるのが面白いところです。
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8. 実践課題
1. 自分のホロスコープで主要天体の度数を確認する
2. 手計算で角度差を出してみる(±5°以内ならメジャーアスペクト成立)
3. 「自分が感じている葛藤」や「自然にできること」を照らし合わせる
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9. 次回予告
次回は「12ハウスの意味」。
天体がどのハウスにあるかで、人生のテーマや焦点が変わります🔭✨
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⚠️ 免責事項
– 本記事は占星術に基づいた一般的な解説であり、科学的根拠を保証するものではありません。
– 内容は自己理解や生活の参考としてご活用ください。
– 占断結果による意思決定について、一切の責任は負いかねます。