〜株価下落時でもチャンスを逃さない二層運用の実践法〜


💡 はじめに

投資家にとって、株価下落相場ほど神経を使う局面はありません。
しかし、そんな相場環境でも「代用有価証券」を活用すれば、資産を守りながら着実に増やすチャンスがあります。
本記事では、株式を担保としてFXスワップ運用を組み合わせる「二層型戦略」を詳しく解説します。


🧭 1. 代用有価証券とは?

代用有価証券とは、保有している株式やETFをFX取引の証拠金として担保に差し入れられる制度です。
たとえば、DMM FXでは株式を現金の代わりに証拠金として使用でき、FXポジションを建てるための「元手」を増やすことができます。

  • 株式を売らずにFX運用ができる
  • 株価の上昇益+FXスワップのダブル収益が狙える
  • 現金拘束を避け、資産全体の効率を向上できる

つまり、株を保有しながらも、それを“働かせる”運用方法と言えるのです。


📉 2. 株価下落でもスワップが味方になる理由

株式相場が下落して含み損が出ているとき、ほとんどの投資家は「ただ耐える」しかありません。
しかし、代用有価証券を活用すれば、FXポジションから毎日スワップポイントが積み上がるため、資産全体の収益構造が安定します。

  • 株価が下がっても、スワップ収入は日々積み上がる
  • 為替レートが一定範囲なら、長期でスワップ収益が評価損を補填
  • 時間を味方につける「インカム補完戦略」として機能

この“評価損を時間で相殺する”仕組みが、下落相場に強い理由です。


⚖️ 3. 守りのポートフォリオ設計例

レバレッジを抑えた安定的設計が、代用運用の成功の鍵です。

資産区分割合内容例
株式・ETF80%全世界株式ETF(VT)や日本高配当ETFなど
FX証拠金20%メキシコペソ円・南アランド円など高スワップ通貨
  • 担保維持率を150〜200%に保つことで、ロスカットリスクを極小化。
  • 株の評価損リスクを、日々のスワップで“埋める”設計に。

🧮 4. 実際のシミュレーション例

例として、100万円分のETFを代用してメキシコペソ円を保有した場合を想定します。

  • メキシコペソ円:1万通貨あたり1日あたり約15円のスワップ(DMM FX想定)
  • 10万通貨保有 → 約4500円/月、年間約5.4万円の金利収入
  • 株式配当利回りが3%なら+3万円
    ➡️ 年間合計で約8万円(実質利回り8%)

このように、株式の「配当」とFXの「スワップ」で、安定した複合収益を構築可能です。


🧠 5. リスク管理の三原則

  1. 担保価値の下落を常に意識する
     → 株価下落で証拠金維持率が下がるため、余裕を持ったポジション設計を。
  2. ロスカット水準を明確に設定
     → 強制決済を防ぐため、常に証拠金維持率をモニタリング。
  3. 分散通貨でリスクを低減
     → メキシコペソ・南アランド・トルコリラをバランスよく配分し、相関リスクを回避。

🪙 6. まとめ

代用有価証券を活用すれば、株式の保有リスクを最小限に抑えながら、FXスワップで毎日収益を積み上げることができます。
これは、単なる金利差投資ではなく、「資産を休ませない戦略的運用」です。

株もFXも「どちらか」ではなく「どちらも活かす」。
それが、これからの投資家が目指すべき次世代型ポートフォリオの形です。


📘 次回予告
👉 「代用有価証券で作る“スワップ×配当”の自動積立ポートフォリオ」
〜長期で安定して増やすための再投資設計と出口戦略〜