2025年9月5日(金)日本時間21:30に発表された米国雇用統計(8月 NFP)は、予想を大きく下回る+22,000人の増加となり、米国の労働市場の減速が鮮明になっています。これを受けて、米国株式市場は下落し、円高が進行しています。
このような市場環境では、リスクを抑えつつ安定的なリターンを狙う「最小分散型積立投資」 が有効です。特に、iShares MSCI Japan Minimum Volatility (ex-REITs) ETF(1477) と iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF(USMV) は、低ボラティリティ株に分散投資できるため、ポートフォリオの安定性を高めるのに適しています。
🛡 1477 ETFの特徴と魅力
- ティッカーシンボル:1477
- 基準価額:2,822.85円(2025年9月5日現在)
- 純資産総額:1,726億円
- 経費率(信託報酬):0.209%
- 構成銘柄数:105銘柄
- 配当利回り:2.05%
- 対象指数:MSCI Nihonkabu (Japan ex-REITs) Minimum Volatility Index
1477 ETFは、日本の低ボラティリティ株 に投資することで、株式市場の変動リスクを抑えつつ、安定的なリターンを狙うことができます。特に、米国市場の不安定な状況下でも安定したパフォーマンスを発揮しています。
🇺🇸 USMV ETFの特徴と魅力
- ティッカーシンボル:USMV
- 基準価額:93.99ドル(2025年9月5日現在)
- 経費率(信託報酬):0.15%
- 構成銘柄数:約200銘柄
- 配当利回り:1.4%
- 対象指数:MSCI USA Minimum Volatility Index
USMV ETFは、米国の低ボラティリティ株 に投資することで、米国株式市場の変動リスクを抑えつつ、安定的なリターンを狙うことができます。特に、米国市場の不安定な状況下でも安定したパフォーマンスを発揮しています。
📊 最小分散型ポートフォリオの構築
最小分散ポートフォリオは、リターンよりもリスクの最小化を重視 した資産配分です。株式だけでなく、債券や金など異なる資産クラスを組み合わせ、値動きのぶれを抑えます。
資産クラスの例
資産 | 例 | 特徴 |
---|---|---|
国内株式 | 1477 ETF | 日本の低ボラティリティ株に分散投資 |
米国株式 | USMV ETF | 米国の低ボラティリティ株に分散投資 |
債券 | 国内国債・米国債ETF | 株式に比べ安定、下落リスクを抑える |
金(ゴールド) | GLDなどETF | 株式市場の不安定期に安全資産として活用 |
配分の具体例(最小分散型)
資産クラス | 比率 |
---|---|
国内株式(1477 ETF) | 30% |
米国株式(USMV ETF) | 30% |
債券 | 30% |
金(ゴールド) | 10% |
💡 債券比率を高めにすることで株式下落時のリスクを抑え、金で安全性を補うことで市場ショックのヘッジを行います。
💡 積立投資の実践方法
- 毎月一定額をこの比率で分配
例:毎月5万円 → 国内株式15,000円、米国株式15,000円、債券15,000円、金5,000円 - 年1回のリバランス
- 資産比率が大きく変わった場合に調整
- 長期継続
- ドルコスト平均法で購入単価を平準化し、株価変動リスクを抑制
📝 まとめ
- 8月の米国雇用統計は +22,000人 と予想を大きく下回り、労働市場の減速が鮮明
- ドル円は円高傾向、株式市場は下落、国債利回りは低下
- 最小分散型積立投資 による資産配分で、リスクを抑えつつ長期的な資産形成が可能
- 債券や金を活用し、株式市場の変動リスクを平準化することがポイント
投資初心者も安心して取り組める最小分散型の積立投資で、今日からコツコツ資産を増やしていきましょう。
※本記事は筆者個人の売買記録および相場観に基づくものです。投資判断を推奨するものではありません。最終的な売買はご自身の責任にてお願いいたします。