はじめに

子どもの教育資金は、大学進学までに必要な費用が年々増加しており、多くの家庭にとって重要な課題です。
「どうやって効率的に貯めればよいかわからない」「銀行預金だけでは資金が足りるか不安」と感じる方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、クレジットカード積立と投資信託を組み合わせて長期的に教育資金を形成する方法です。
この方法なら毎月自動で積立が行われ、ポイント還元や複利効果を活かすことで、少額でも確実に教育資金を準備できます。


クレジットカード積立と投資信託の仕組み

  • クレジットカード積立とは
    毎月の投資信託購入をクレジットカード決済で自動化する仕組みで、銀行引き落としの手間が不要になり、投資の習慣化が簡単になります。また、カードによっては1%前後のポイント還元があり、積立額に応じて追加の資産を形成できます。
  • 投資信託での運用メリット
    投資信託は複数の株式や債券に分散投資できる金融商品で、長期的には銀行預金よりも高い利回りが期待できます。特に、全世界株式や先進国株式に投資するインデックス型投資信託は低コストで長期投資に向いており、教育資金の形成に最適です。
  • 組み合わせのメリット
    クレジットカード積立を活用して投資信託を自動購入することで、購入タイミングを気にせず、ポイント還元と複利効果の両方を最大化できます。これにより、長期的に安定した資産形成が可能です。

子ども教育資金の必要額イメージ

  • 幼稚園から高校までの教育費(公立の場合):約500万円
  • 大学進学費用(国公立・私立平均):約700万~1,200万円
  • 総額として、子ども一人あたり1,200万~1,700万円程度の資金が必要と想定されます。
  • したがって、早くから積立を始めることで、月々の負担を抑えつつ、教育資金を効率的に準備することができます。

シミュレーション:出産直後から毎月積立した場合

ここでは、出産後すぐから月々3万円、5万円、7万円をクレジットカード積立で投資信託に運用した場合の40年間シミュレーションを行います。運用利回りは年利5%、ポイント還元率は1%で計算しています。

1. 月3万円積立(40年間)

  • 元本:3万円 × 12か月 × 18年(大学入学までの18年間) = 648万円
  • 複利による運用益:毎月積立の将来価値で計算すると約990万円
  • ポイント還元:3万円 × 1% × 12か月 × 18年 = 64,800円
  • 合計資産:元本648万円 + 運用益990万円 + ポイント6.48万円 ≈ 1,644万円
  • ポイント解説:月3万円でも、複利効果とポイント還元を組み合わせることで、大学費用の半分以上を準備可能です。

2. 月5万円積立(40年間)

  • 元本:5万円 × 12か月 × 18年 = 1,080万円
  • 複利による運用益:約1,650万円
  • ポイント還元:5万円 × 1% × 12か月 × 18年 = 108,000円
  • 合計資産:1,080万円 + 1,650万円 + 10.8万円 ≈ 2,740万円
  • ポイント解説:月5万円積立なら、大学費用と一部高校費用もカバーでき、安心感が高まります。

3. 月7万円積立(40年間)

  • 元本:7万円 × 12か月 × 18年 = 1,512万円
  • 複利による運用益:約2,310万円
  • ポイント還元:7万円 × 1% × 12か月 × 18年 = 151,200円
  • 合計資産:1,512万円 + 2,310万円 + 15.1万円 ≈ 3,837万円
  • ポイント解説:月7万円積立なら、大学費用+高校費用+一部予備費まで余裕を持って準備可能で、教育資金計画がより安定します。

シミュレーションまとめ表

月積立額年数元本運用益(年利5%)ポイント還元(1%)合計資産
3万円18年648万円約990万円約6.48万円約1,644万円
5万円18年1,080万円約1,650万円約10.8万円約2,740万円
7万円18年1,512万円約2,310万円約15.1万円約3,837万円
  • 解説
    子どもが小さいうちから積立を始めるほど、複利効果が大きくなり、少額でも長期的に大きな資産を形成できます。
    クレジットカード積立を活用することで、自動化とポイント還元を最大化し、忙しい家庭でも手間なく教育資金を準備できます。

おすすめの投資信託(教育資金向け)

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 世界中の株式に分散投資でき、長期運用に最適
  1. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
  • 米国株式市場全体に投資でき、成長性が高い
  • 楽天カード積立でポイント還元も資産形成に活用可能
  1. つみたて先進国株式インデックス(ニッセイ)
  • 安定した先進国株式市場に投資し、リスクを抑えつつ資産形成

まとめ

クレジットカード積立と投資信託を組み合わせることで、初心者でも無理なく子どもの教育資金を形成できます。
ポイント還元や複利効果を活かし、少額でも長期的に積み立てることで、大学費用や高校費用など将来必要な教育資金を効率的に準備可能です。
早く始めるほど効果が大きいため、出産直後から少額でも自動積立をスタートすることをおすすめします。