Appleのワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルとして登場した AirPods Pro 3。
2025年9月19日に日本でも発売され、すでにレビューや体験談が出始めています。
本記事では、AirPods Pro 3 の 日本版仕様・サイズ・重量・機能 を詳しく解説するとともに、実際の使用感レビューや Pro 2 との違い、そして「買うべき人/慎重に検討すべき人」を徹底的に掘り下げます。
1. AirPods Pro 3 日本版の基本情報
まずは公式情報と日本版の販売価格から整理しておきましょう。
- 発売日:2025年9月19日(金)
- 予約開始:2025年9月10日より
- 日本国内価格(税込):39,800円
前モデルの Pro 2 と同価格帯であり、値上げは行われませんでした。Appleとしては「価格据え置きで性能アップ」という戦略をとっている印象があります。
2. デザイン・サイズ・重量の詳細
AirPods Pro 3 は外観こそ大きな変化はありませんが、サイズ感や重量には細かな違い があります。日本版レビューや計測値をまとめると以下の通りです。
項目 | Pro 3(日本版) | Pro 2(参考) |
---|---|---|
ケースの寸法 | 高さ 47.2mm × 幅 62.2mm × 厚さ 21.8mm | 高さ 45.2mm × 幅 60.6mm × 厚さ 21.7mm |
ケース重量 | 約 43.99g | 約 50.8g |
ケース+イヤホン全体重量 | 約 55g | 約 61g |
イヤホン片耳重量 | 約 5.55g | 約 5.3g |
イヤーチップ | XXS, XS, S, M, L の 5サイズ展開 | XS, S, M, L の4サイズ |
注目すべきは以下の3点です。
- ケースがやや大きくなった(特に高さ・幅)。
- それにもかかわらずケース重量は軽量化。
- イヤーチップに新たに「XXS」が追加され、耳の小さい方でもフィットしやすい。
レビューでは「装着感が劇的に改善した」という声が多く、落ちにくくなった点が特に評価されています。
3. 防塵・防水性能の進化
AirPods Pro 3 は IP57 等級 の防塵・防水仕様になっています。
- 「5」=粉塵が内部にほとんど侵入しないレベル
- 「7」=水深1mで30分間の防水性能
Pro 2 が IP54 だったのに比べると大きな進化です。
つまり、汗や雨はもちろん、砂埃やちょっとした水没にも強くなったということです。屋外ランニングやスポーツジムで使うユーザーには嬉しい強化ポイントです。
4. ノイズキャンセリング性能
AirPods Pro シリーズの代名詞ともいえるのが アクティブノイズキャンセリング(ANC)。
Pro 3 のレビューでは、以下のような声が多数見られます。
- 「飛行機のエンジン音がほとんど消える」
- 「街中の雑音がすっと消える感覚」
- 「図書館レベルの静けさに近い」
Appleは新しいチップセットとアルゴリズムを導入し、特に低周波ノイズの低減を強化しています。
外出先やカフェで集中したい人には、Pro 2 からの買い替えメリットが非常に大きいでしょう。
5. 外音取り込み(Transparency)モード
ノイズを消すだけでなく、周囲の音を自然に取り込めるモードも大幅に改善。
特に日本のレビューでは、人の声がクリアに聞こえるとの評価が多く、「音楽を小さめに流しながらでも会話がスムーズにできる」とのこと。
電車アナウンスや駅構内の放送も聞き取りやすいため、日常での利便性が向上しています。
6. バッテリー持ちとケースの仕様
AirPods Pro 3 のバッテリー性能は一見進化していますが、注意点もあります。
- イヤホン単体
- ANCオンで最大 8時間
- 外音取り込み時は最大 10時間 - ケース併用で最大 24時間
Pro 2 はケース込みで 最大30時間前後 だったため、トータルの再生時間は短縮しています。
これはケースのバッテリー容量が減った影響と考えられています。
一日中充電なしで使いたいユーザーにとっては、デメリットとなるかもしれません。
7. 新機能まとめ
AirPods Pro 3 で追加された注目機能は以下の通りです。
7-1. 心拍数センサー
- ワークアウト時に耳から心拍数を測定可能。
- Apple Watch との連携でさらに便利に使える。
7-2. ライブ翻訳(β機能)
- 会話を自動的に翻訳してイヤホンから再生。
- 現時点では日本語対応が限定的で、精度や遅延の課題あり。
- 将来的に改善すれば、旅行や国際会議で大きな武器に。
7-3. 耐久性の向上
- 防塵防水性能の強化に加え、外装も強化されており傷つきにくい。
8. 付属品と充電仕様
Pro 3 の付属品は以下の通り。
- イヤーチップ(5サイズ)
- 説明書
- 保証書
一方で USB-Cケーブルが付属しない という声が複数のレビューで報告されています。
iPhoneやMacBookの充電器を持っていない人は注意が必要です。
9. Pro 2 との比較
ここまで整理した仕様を簡単に比較表にまとめてみます。
項目 | Pro 3 | Pro 2 |
---|---|---|
発売年 | 2025年 | 2022年 |
価格(税込) | 39,800円 | 39,800円 |
ケース重量 | 43.99g | 50.8g |
ケースサイズ | 47.2×62.2×21.8mm | 45.2×60.6×21.7mm |
イヤホン重量 | 5.55g | 5.3g |
イヤーチップ | XXS〜L(5サイズ) | XS〜L(4サイズ) |
バッテリー(単体) | 8〜10時間 | 6時間 |
バッテリー(ケース込み) | 最大24時間 | 最大30時間 |
防塵防水 | IP57 | IP54 |
新機能 | 心拍数計測、ライブ翻訳(β) | なし |
10. 日本でのレビューまとめ
実際に使った日本のユーザーやメディアの声を要約すると、以下のようになります。
高評価ポイント
- ノイズキャンセリングが劇的に強化
- イヤーチップが増えて装着感改善
- 防水・防塵性能が安心
- バッテリー単体持ちは長くなった
改善が必要なポイント
- ケース込みの再生時間は短縮
- ライブ翻訳は日本語に弱く、まだ実用レベルにない
- 価格は据え置きだが「進化分を実感できるか」は人による
- 充電ケーブルが付属しない
11. AirPods Pro 3 はどんな人におすすめか?
最後に、ユーザータイプ別のおすすめ度をまとめます。
買うべき人
- 通勤・通学・飛行機など「騒音環境で使う」ことが多い人
- ワークアウトや屋外利用で「汗や雨に強いイヤホン」が欲しい人
- 前モデルでフィット感に不満があった人(耳が小さい方など)
- Apple製品とのエコシステムをフル活用したい人
慎重に検討すべき人
- ケース込みで長時間の使用が必要な人
- ライブ翻訳を「すぐに日本語で本格活用したい」人
- Pro 2 ですでに満足している人(静かな環境での使用が中心の場合)
12. 総括
AirPods Pro 3 は、装着感・ノイズキャンセリング・防水防塵性能 の進化が際立つモデルです。
特に「騒音環境での使用」や「耳のサイズに合わなかった人」にとっては大きな改善をもたらします。
一方で、ケース込みのバッテリー時間やライブ翻訳の完成度など、まだ課題も残されています。
総合的には、「静寂を持ち歩きたい人」「運動や外出で使いたい人」 に最適なイヤホンといえるでしょう。
逆に、バッテリー持ちを最優先する人や、翻訳機能に期待している人はもう少し様子を見てもよいかもしれません。
✅ まとめ
- 発売日:2025年9月19日、日本価格39,800円
- ケースは大きくなったが軽量化
- イヤーチップは5サイズ展開で装着感改善
- ノイズキャンセリング性能は飛躍的進化
- バッテリー単体持ちは改善、ケース込みは短縮
- 新機能:心拍数計測、ライブ翻訳(日本語はまだ限定的)
- おすすめ:騒音環境で使う人・耳のサイズに悩んでいた人
AirPods Pro 3 は、日常の音体験を大きく変える可能性を秘めたモデルです。
Appleファンだけでなく「集中できる環境を求める人」にとっても強力な選択肢となるでしょう。